日本臨床外科学会雑誌
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膵頭十二指腸切除術後胆管炎による肝炎症性偽腫瘍の1例
都志見 貴明松井 則親岡 一斉西 健太郎守田 知明石黒 公雄
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65 巻 (2004) 9 号 p. 2440-2444

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抄録

症例は73歳女性.十二指腸乳頭部癌に対し平成11年1月幽門輪温存膵頭十二指腸切除, PD-II (Child法)再建施行された.平成14年9月より腹痛,発熱,食欲不振出現し当院入院となった.精査施行し肝内胆管癌が疑われ肝左葉切除を行った.摘出標本では白色充実性の腫瘤を認めた.病理診断の結果肝炎症性偽腫瘍と診断された.膵頭十二指腸切除後の肝炎症性偽腫瘍の原因として術後の胆管炎が考えられた.文献上,膵頭十二指腸切除後の肝炎症性偽腫瘍の報告は本症例を含め3例でありいずれも肝切除が施行されていた.過大な侵襲を避けるためにも肝炎症性偽腫瘍を念頭に置き症状,血液検査,画像検査,病理検査を充分に考慮し的確な診断を行うことが重要と思われた.

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