日本臨床外科学会雑誌
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超音波内視鏡が術式決定に有用であった成人仙骨前類表皮嚢胞の1例
小杉 千弘幸田 圭史小田 健司清家 和裕崔 玉仙宮崎 勝
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66 巻 (2005) 1 号 p. 224-228

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抄録

症例は53歳,女性.検診にて直腸隆起性病変指摘され当院紹介受診.精査により大きさ4×2.5×4cmの仙骨前部類表皮嚢胞腫と診断し,悪性所見を認めなかったため経過観察した. 2年7カ月後のMRI検査にて腫瘤の増大傾向を認めたため悪性化の可能性が考慮され根治術を施行することとなった.術前超音波内視鏡検査にて腫瘤と直腸の明らかな連続性を認めなかったため経仙骨的腫瘤切除術を施行した.腫瘤は大きさ4×3×4.5cmで,病理所見にて腫瘤は扁平上皮に裏打ちされた嚢胞壁構造を有しており,上皮に異型性は認めず,嚢胞壁は線維性結合組織により構成されていた.また皮膚付属器は認めず,類表皮嚢胞腫と診断され,明らかな悪性所見は認めなかった.仙骨前部類表皮嚢胞腫は悪性化の可能性があるため根治術が必要であるが,術式において超音波内視鏡検査にて直腸切除の必要性がないことを事前に知りえたことで経仙骨的切除術が可能であった1例である.

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