日本臨床外科学会雑誌
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自然気胸手術時の切除標本内に発見された微小肺腺癌の1例
平岡 史郎大崎 敏弘福田 篤志松浦 弘安元 公正
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2005 年 66 巻 10 号 p. 2407-2410

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抄録

症例は55歳,男性.胸部X線写真で左肺の虚脱を認め,初回発症の左自然気胸と診断した.胸腔ドレナージ術を行ったが,エアーリークが持続したため胸腔鏡下ブラ切除術を施行した.術後の病理組織検索で,腫瘍細胞がブラ内腔に向かって乳頭状に増殖する病巣と,一部には肺実質の肺胞壁に沿って進展する病巣を認め,プラ壁近傍に発生した微小肺腺癌と診断した.術前CT検査,術中所見でも肺癌を示唆する病巣は認めなかった.中年以降の気胸症例では肺癌の合併を念頭に置き,注意深い検索が必要である.

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