日本臨床外科学会雑誌
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幽門側胃切除後空腸pouchを用いたRoux-en-Y再建法の有用性
石井 要鎌田 徹林田 有市吉本 勝博田島 秀浩竹田 利弥神野 正博
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66 巻 (2005) 5 号 p. 1001-1007

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抄録

幽門側胃切除後の再建方法に,吻合部狭窄予防や小胃症状改善目的に空腸pouchを用いたRoux-en Y法(以下pouch RY)を施行し経過観察を行ってきた. pouch RYの術後成績や術後愁訴について, Billroth-I法(以下B-I)による再建症例と比較検討を行い, pouch RYの有用性にっいて考察した.当科でのB-I症例31例とpouch RY症例58例を対象とした.術後愁訴の評価目的には,アンケート調査を用い集計を行った. B-Iとpouch RYとの間に術後合併症の発生率に差は認めなかった.体重変化率では,有意差はないもののpouch RYにおいても良好な結果が得られた.アンケートによる術後愁訴に関した検討でも有意差は認めなかった. pouch RYは, B-Iと比較しても遜色は無く,他の再建法と比較しても安全性や吻合部狭窄の予防の面などで利点を有することから,幽門側胃切除後の再建方法の一つになり得るものと考えられた.

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