日本臨床外科学会雑誌
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高度腹膜播種をきたした胃GISTの1例
丸島 秀樹二村 浩史三森 教雄大平 寛典樫村 弘隆矢永 勝彦
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キーワード: 胃GIST, 腹膜播種
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2005 年 66 巻 5 号 p. 1041-1044

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抄録

高度腹膜播種をきたした胃GIST手術症例に対してSTI571を投与し,著効した症例を経験したので報告する.症例は57歳,男性. 2000年8月に健康診断での上部消化管造影検査で胃粘膜下腫瘍が指摘された. 2002年1月,腫瘍の増大が認められたため当院紹介となった.入院時,腹壁に硬い腫瘤を触知し,上部消化管内視鏡検査にて胃体下部後壁に中心潰瘍を伴う巨大粘膜下腫瘍が認められた.生検のc-Kit免疫染色にてGISTと診断された.腹部CTでは胃体部より壁外性に発育する内部低濃度な嚢胞性腫瘍と,播種と考えられる腫瘤が認められた.腹膜播種を伴う胃GISTと診断され,幽門側胃切除術を施行した.病理組織診断から胃GISTと高度腹膜播種と診断された.術後, STI571 400mg/dayの内服治療を開始,約36カ月経過し,現在,明らかな再発は認められていない.

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