日本臨床外科学会雑誌
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上行結腸に多発した大腸angiodysplasiaの1例
正岡 直子池尻 真康広原 鍾一
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2005 年 66 巻 5 号 p. 1111-1114

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抄録

症例は87歳,女性.眩暈,息切れを主訴に近医受診.高度の貧血を認めたため,当院内科紹介となった.既往歴は,高血圧,腎機能障害,胃潰瘍を認めた.入院第7病日に大腸内視鏡検査を施行した.上行結腸に出血源と思われる病変を認めたため,内視鏡的に止血を行った.その後も下血続いたため,第11病日に再度大腸内視鏡検査を施行した.前回クリップをかけ止血した対側より出血を認めたため,再度止血を行った.第13病日より再度下血を認めたため,内視鏡では止血困難と判断.第22病日に結腸右半切除術を行った.病理所見では, 6カ所にangiodysplasiaを認めた.大腸angiodysplasiaは,高齢者における大量下血の主要な原因のひとっとされている.若干の文献的考察を加えて報告する.

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