日本臨床外科学会雑誌
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異時性の第3重複癌として発生した膵体部癌切除後長期生存の1例
梁井 公輔西原 一善勝本 富士夫森 敏尚中守 真理豊島 里志光山 昌珠
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キーワード: 3重複癌, 乳癌, 膵癌
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2005 年 66 巻 5 号 p. 1179-1183

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抄録

症例は初診時64歳の女性. 1990年2月右乳癌(潜在癌)の診断で拡大乳房切除術施行した(Stage III,充実腺管癌).術後はタモキシフェン, UFT®を5年間内服.1998年5月(71歳)性器出血から子宮体癌と診断,同年7月準広汎子宮全摘術施行され,組織検査では小細胞癌(Stage IIIc)であった.術後補助化学療法としてカルボプラチン+エトポシドを6コース施行. 1998年12月(72歳)子宮癌の経過観察中腹部超音波検査で膵体部癌を発見され, 1999年3月膵体尾部切除術,術中放射線照射25Gy施行された(Stage II,高分化腺癌).膵癌術後5年10カ月経過したが,無再発生存中である.本症例では子宮体癌術後の経過観察中に膵癌を比較的早期に発見できたことが長期生存の大きな要因と考えた.

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