日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
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大腸癌開腹手術創に対する無消毒閉鎖療法の検討
福田 直人和田 浄史高橋 茂雄高橋 克之三浦 康誠
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66 巻 (2005) 8 号 p. 1817-1820

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抄録

【目的】術後創処置法として創の消毒およびガーゼ被覆を行わず,フィルムドレッシングで創を密閉する閉鎖療法の効果に関して検討した.【方法】平成15年4月より平成17年3月までに開腹術を施行した大腸癌42例を対象 (Study群)とし,平成14年度以前の大腸癌開腹術例42例をControl群として患者背景, SSIの発生率,抜糸までの日数,創処置回数,創処置費用に関して比較検討した.【結果】 SSI発生率はControl群14.3%に対してStudy群9.5%と有意差はないものの少ない傾向を認めた.また抜糸までの日数・創処置回数・創処置費用はControl群が8.9日, 8.7回, 4,297円に対して, Study群は7.9日, 5.1回, 2,562円といずれも有意に少なかった.【結論】手術創に対する無消毒閉鎖療法は従来の消毒法と比較して,より有効な術後創処置法であると考えられた.

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