66 巻 (2005) 8 号 p. 1922-1926
症例は47歳,女性.平成5年よりBehcet病と診断された.平成15年6月,イレウス症状出現したため入院となった.内科的治療を行うも改善せず,穿孔性腹膜炎と診断し,緊急手術を施行した.穿孔は回腸末端から口側へ約200cmにわたる部位に多発して認められた.穿孔を認めた回腸・盲腸のみを切除した.術後経過は良好で再発もなく,経過観察中である. Behcet病の穿孔の場合,再燃・再穿孔を想定し,穿孔部よりさらに追加して広範囲の小腸切除することを推奨されていたが,内科的治療を有効に使うことで穿孔部までの切除で十分可能であると考える.