日本臨床外科学会雑誌
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傍上行結腸窩ヘルニアの1例
寺岡 均竹内 一浩西居 孝文松永 伸郎新田 敦範
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2006 年 67 巻 2 号 p. 373-375

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抄録

症例は67歳の男性で嘔吐を主訴に当院紹介となった.腹部単純X線写真で小腸の拡張像を認め腸閉塞の診断で入院となった.腹部CTで腹水はなく,また小腸の拡張像を認めたが明らかな腫瘍病変は認めなかった.保存的加療にて腸閉塞は軽快しなかったため内ヘルニアを疑い手術を施行した.開腹所見では回腸が約5cm傍上行結腸窩に嵌頓しており,傍上行結腸窩ヘルニアと診断した.嵌頓した小腸は一部脆弱化していたため小腸部分切除術施行し,ヘルニア門は縫合閉鎖した.傍上行結腸窩に発生した内ヘルニアは極めて稀であり興味ある症例と考えられたので若干の文献的考察を加えて報告する.

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