日本臨床外科学会雑誌
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健康食品(粉寒天)による食餌性イレウスの1例
北東 大督辰巳 満俊堀川 雅人岡山 順司小川 護仁中辻 直之
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2006 年 67 巻 7 号 p. 1567-1571

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抄録

食餌性イレウスは比較的稀な疾患でわれわれが医学中央雑誌で検索した限りでは1999年6月から2005年6月までに51例の報告がある.今回われわれは粉寒天が原因の食餌性イレウスの症例を経験したので報告する.症例は55歳,男性.既往歴,開腹歴なし.嗜好歴として平成14年から寒天を毎日摂取しており,平成17年6月からは粉寒天を原料とする健康食品を多量に摂取していた.平成17年7月下旬より腹部膨満を認め,近医でイレウスの疑いと診断され当院に紹介入院となった.イレウス管による保存的治療を行うも改善せず,イレウス管挿入7日目に開腹術を施行した.回腸末端より30cm口側に4cm大の小腸内腔全体を占めるような腫瘤を認め,回腸部分切除を施行した.標本内部より3×3×2cmの黄白色の固形物を認め,成分分析の結果,寒天による食餌性イレウスと診断した.

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