臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
症例
Erythropoietinと瀉血を併用した鉄過剰症の治療
長藤 宏司渋谷 恒文柳田 公彦岡村 孝中村 稔原田 実根仁保 喜之山野 裕二郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

1991 年 32 巻 7 号 p. 791-795

詳細
抄録

Coombs陰性自己免疫性溶血性貧血の患者が,3カ月間に濃厚赤血球162単位の大量輸血を受け鉄過剰症となった。溶血はステロイドパルス療法と摘脾でコントロールできたが,鉄過剰症に対してはrecombinant human erythropoietin (Epo)を併用することで5カ月間に12,000 mlの瀉血を行い約4 gの鉄を除去することができた。鉄過剰症の治療にdesferrioxamineに比しEpoと瀉血の併用は有用であった。Epoの投与方法を皮下注射と静脈注射で比較し,赤血球増加作用は皮下注射の方が強かった。

著者関連情報
© 1991 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top