臨床血液
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症例
同種骨髄移植後の急性骨髄性白血病患者に合併したアフラトキシン産生Aspergillus flavusによる全身性真菌症
山田 古奈木森 健入江 誠治松村 万喜子中山 勝司平野 隆雄須田 耕一押味 和夫
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1998 年 39 巻 11 号 p. 1103-1108

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抄録

症例は41歳男性。平成7年10月発症の急性骨髄性白血病(M1)。2回の寛解導入療法に不応であったが,3回目の治療後寛解を得て,平成8年4月HLAの一致した兄をドナーとして同種骨髄移植を行った。移植後好中球数は20日目に500/μlまで回復し,その後さらに増加したが,移植前より合併していた真菌症が急速に悪化し移植後31日目に死亡した。剖検では,全身性真菌症の所見を呈し,心筋刺激伝導系への真菌の浸潤が死亡の直接の原因と考えられた。急性GVHDはみられなかった。剖検時に採取した患部組織の培養より,Aspergillus flavus (A. flavus)が検出され,アフラトキシン産生株であることが判明した。アフラトキシン産生性のA. flavusが臨床検体から分離されたのは本例が初めてである。

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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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