臨床血液
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症例報告
リンパ腫細胞由来のインターロイキン-5が好酸球増多を来したと考えられる末梢性T細胞性リンパ腫
松永 卓也佐藤 勉井山 諭田中 信悟村瀬 和幸佐藤 康史小船 雅義瀧本 理修加藤 淳二黒田 裕行新津 洋司郎
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2006 年 47 巻 11 号 p. 1457-1462

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抄録
症例は72歳, 男性。頸部リンパ節腫脹の精査を目的に入院し, リンパ節生検の結果から, 末梢性T細胞性リンパ腫 (peripheral T cell lymphoma; PTCL) と診断した。著明な好酸球増多を認めたため, 血清Interleukin-5 (IL-5) を測定したところ高値を示した。また, 生検したリンパ節組織の免疫染色ではIL-5陽性の細胞が散見された。CHOP療法を2クール施行したところ, 腫大したリンパ節は消失し, 好酸球数は正常となった。また, これにともない血清IL-5も正常化した。PTCLでは稀に好酸球増多を合併すると報告されているが, 本症例では腫瘍細胞由来のIL-5が原因と推測された。
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© 2006 一般社団法人 日本血液学会
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