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臨床血液
Vol. 48 (2007) No. 6 P 505-509

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http://doi.org/10.11406/rinketsu.48.505

症例報告

症例は68歳女性。著明な腹水と肝腫大で発症し,来院時好酸球増加を認めた。当初臨床所見からBudd-Chiari症候群(BCS)を疑ったが,主要静脈の閉塞はなく否定された。細胞遺伝学的検査により好酸球のclonalityが証明され,慢性好酸球性白血病Chronic eosinophilic leukaemia (CEL)と診断。肝生検にて類洞の拡張と同部位への好酸球の浸潤,門脈域に線維化を伴う好酸球浸潤,胆管障害が認められ,CELの肝浸潤が証明された。骨髄増殖性疾患(MPD)とBCSの関連性は一般的であるが,CELにおける肝浸潤の病理学的形態はこれまでに報告が乏しく,またBCS様に発症する例は稀であり今後も症例の蓄積が望まれる。

Copyright © 2007 一般社団法人 日本血液学会

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