J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

臨床血液
Vol. 51 (2010) No. 3 P 181-188

記事言語:

http://doi.org/10.11406/rinketsu.51.181

臨床研究

当施設でdasatinibを投与した,イマチニブ(IM)抵抗性または不耐容の慢性骨髄性白血病(CML) 5例及びフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL) 2例の計7症例について検討した。CML慢性期3例及びPh+ALL 2例ではmajor molecular responseが得られたが,移行期(AP)及び急性転化期(BC) 2例では得られなかった。血液毒性についてはgrade3以上の汎血球減少を4例に認め,AP及びBCの2例で減量・休薬を要した。非血液毒性については胸水貯留1例とサイトメガロウイルス(CMV)腸炎2例を認めた。IMとの交差不耐容例はなかった。また3例でlarge granular lymphocyteが増加し,いずれの症例も良好な治療効果が持続している一方,うち2例で胸水貯留とCMV腸炎をそれぞれ合併した。dasatinibには特有の作用機序や毒性があり,注意を要する。

Copyright © 2010 一般社団法人 日本血液学会

この記事を共有