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臨床血液
Vol. 52 (2011) No. 1 P 18-22

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http://doi.org/10.11406/rinketsu.52.18

症例報告

症例は35歳女性。第1子妊娠中の検診で汎血球減少を指摘,妊娠26週で急性骨髄性白血病の診断を得た。27週2日で選択的帝王切開により1,066gの極低出生体重児を出産,1週間後よりidarubicin, cytarabineによる寛解導入療法を施行し,2度の寛解導入療法で寛解が得られた。児も新生児慢性肺疾患と未熟児貧血の合併があったが69日間の人工呼吸器管理ののち抜管し順調に生育している。2nd trimester以降の急性白血病では母体への化学療法の施行が胎児への催奇形性のリスクを増加させないと報告されており,妊娠を継続したまま化学療法が行われることもあるが,死産や早産などのリスクから妊婦に対する化学療法の決定は個々の症例において慎重に検討される必要がある。児が胎外で生育可能な時期で母体の状況が許せば,先に帝王切開などで分娩をし,その後化学療法を開始することも選択肢の一つと考えられた。

Copyright © 2011 一般社団法人 日本血液学会

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