臨床血液
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症例報告
ボルテゾミブによる間質性肺炎を発症した多発性骨髄腫に対するレナリドミド少量投与の有用性
長町 康弘山内 尚文村松 博士岡本 哲郎猪股 英俊野澤 えり小山 隆三井原 康二西里 卓次山田 秀久矢野 智之田中 信悟小野 薫菊地 尚平加藤 淳二
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2013 年 54 巻 5 号 p. 451-456

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抄録
症例は,78歳女性。平成22年8月,近医で多発性骨髄腫(IgGκ type, stageIIIA, ISS III)と診断され,デキサメサゾン大量療法をするも効果無く,ボルテゾミブで2コース治療をされた。転居に伴い,同年11月当院入院。骨髄検査で形質細胞29.6%, IgG 5,539 mg/dlであった。入院時,両背部痛,軽度呼吸苦あり,胸部CTで,間質性肺炎と診断した。ステロイド投与で速やかに軽快したが,ボルテゾミブの関与を否定できなかったことから,レナリドミドによる治療を選択した。レナリドミド15 mgを2コース投与したが,間質性肺炎の再燃は認めなかった。又,形質細胞は0.4%, IgG 1,616 mg/dlと低下し,PRであった。白血球減少を認め,GCSFの投与を必要としたが,治療継続中であり,経過は良好である。レナリドミドの本邦PMS(中間報告)では,1,177例中,間質性肺疾患が3例報告されている。その投与量は,2例で25 mg, 1例で10 mgであった。転帰は1例が死亡,1例は未回復,1例は不明で,本症例においては,レナリドミドの投与量を,骨髄抑制後の再開投与量である15 mgとした。ボルテゾミブによる間質性肺炎症例に,レナリドミド投与をする場合,その投与量に関しての規定は無く,本症例は15 mg投与で安全に施行可能であった。文献的考察を含め報告する。
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© 2013 一般社団法人 日本血液学会
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