臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
臨床研究
ゾレドロン酸からデノスマブに切り替えた多発性骨髄腫における骨代謝マーカーの検討
舘越 鮎美佐藤 勉井畑 壮詞橋本 亜香利神原 悠輔堀口 拓人小野 薫高田 弘一井山 諭瀧本 理修小船 雅義加藤 淳二
著者情報
ジャーナル 認証あり

2014 年 55 巻 11 号 p. 2271-2276

詳細
抄録
これまで,多発性骨髄腫における骨病変の予防や治療にはビスホスホネートであるゾレドロン酸が用いられてきた。一方,receptor activator of nuclear factor-κB ligand (RANKL)抗体であるデノスマブも使用可能となったが,両者の使い分けに関しては不明な点が多い。当科において前者から後者へ切り替えを行った多発性骨髄腫10例を後方視的に検討した。観察項目は骨吸収マーカー,骨形成マーカー,及び補正カルシウム(Ca)値やM蛋白とし,切り替え前後の値を比較した。骨吸収マーカーは切り替え後に有意な低下を認めた。一方,骨形成マーカーに上昇は認めなかった。切り替えに際し重篤な低Ca血症は出現しなかった。1例において切り替え後にM蛋白の上昇を認め,ゾレドロン酸の再開によって横ばいとなった。切り替えにより破骨細胞の更なる抑制が期待できるが,原病増悪の可能性に注意すべきと考えられた。
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top