臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
Symposium 10
末梢性T細胞リンパ腫におけるエピゲノムおよび代謝経路の遺伝子変異
坂田(柳元) 麻実子
著者情報
ジャーナル 認証あり

2015 年 56 巻 8 号 p. 1053-1058

詳細
抄録

昨今のシークエンス解析技術の進歩により,末梢性T細胞リンパ腫(peripheral T-cell lymphoma, PTCL)においてエピゲノムあるいは代謝経路に遺伝子変異が同定された。なかでも,濾胞性ヘルパーT細胞(follicular helper T cell, TFH)の特徴を呈するPTCLにおいて,これらの変異は高頻度にみられる。また,これらの異常の多くは骨髄系腫瘍にもみられることからから,エピゲノムあるいは代謝経路の異常は,多様な造血器腫瘍を発症させる根源的な異常であると考えられる。これらの異常により腫瘍を発症するメカニズムについては,骨髄系腫瘍において主として解析されており,PTCLにおける解析は現時点では限られている。我々はTET2遺伝子発現低下マウスを解析することにより,TET2変異によるPTCLの発症機序の一つを明らかにした。

著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top