臨床血液
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総説
EBV関連B細胞リンパ腫の病態と新規治療
佐藤 亜依山川 奈津子幸谷 愛
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2016 年 57 巻 1 号 p. 3-8

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抄録

Epstein-Barr virus (EBV)は成人の9割が既感染を示すγ-ヘルペスウイルス亜科に属するウイルスであり,腫瘍ウイルスとしても知られている。血液分野ではBurkittリンパ腫(BL)・節外性NK/T細胞リンパ腫・Hodgkinリンパ腫(HL)・移植後リンパ増殖性疾患(post-transplant lymphoproliferative disorders, PTLD)・免疫不全関連リンパ増殖症・慢性炎症を伴ったびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)などのリンパ系悪性腫瘍の発生に関わるとされている。その中の一つ,加齢性EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(加齢性EBV陽性DLBCL)は,本邦より提唱され,DLBCLの新しい亜型としてWHO分類に分類されたリンパ腫のカテゴリーであり,近年各国より知見が集まってきている。本総説ではR-CHOP時代の加齢性EBV陽性DLBCLの臨床的検討に加え,他のEBV関連B細胞リンパ腫について述べる。さらにEBV陽性B細胞リンパ腫疾患に対する新規治療として,抗PD-1抗体の可能性について紹介し,最後に,EBV陽性B細胞リンパ腫における腫瘍由来分泌性小分子RNAについて簡単に自身の研究成果に触れる。

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© 2016 一般社団法人 日本血液学会
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