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臨床血液
Vol. 58 (2017) No. 8 p. 1014-1023

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http://doi.org/10.11406/rinketsu.58.1014

Symposium 9

近年の新規治療薬の登場により,多発性骨髄腫の治療成績は著明に向上してきた。わが国においてはプロテアソーム阻害剤であるbortezomib,carfilzomib,ixazomib,免疫調節薬であるthalidomide,lenalidomide,pomalidomide,ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であるpanobinostat,およびモノクローナル抗体医薬であるelotuzumabが次々と承認され,初回治療にはbortezomibとlenalidomideが使用可能である。これを受けて日本血液学会の造血器腫瘍診療ガイドラインでは,移植適応例に対してはbortezomibを含む2-3剤療法やlenalidomide+dexamethasone療法が,移植非適応例にはbortezomib+melphalan+prednisolone療法やlenalidomide+dexamethasone療法が推奨されている。また,再発難治例に対しては新規薬剤を中心とした多くの治療レジメンが挙げられている。このように,薬剤の多様化が進む中,患者毎の最適な治療選択が重要となる。

Copyright © 2017 一般社団法人 日本血液学会

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