臨床血液
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臨床研究
初回寛解導入療法にて完全寛解に至らなかった急性骨髄性白血病に対するMEC療法の治療成績
森田(藤田) 真梨藪下 知宏下村 良充小野 祐一郎平本 展大吉岡 聡米谷 昇松下 章子橋本 尚子石川 隆之
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2018 年 59 巻 7 号 p. 858-864

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抄録

初回寛解導入療法にて非寛解であったAMLに対する最適な治療は明らかでない。本研究では,89名の急性骨髄性白血病患者にシタラビンとアントラサイクリンによる初回寛解導入療法を行い,うち1コースで完全寛解に至らなかった34例中24例(年齢中央値:58歳)にMEC療法を施行し,その治療成績を後方視的に検討した。11例(45.8%)で完全寛解が得られ,MEC療法が奏効した移植適応症例では,全例で同種移植を施行できた。有害事象については,発熱性好中球減少症が24例(100%),重篤な感染症が7例(29.2%)で認められたが,治療関連死亡は見られなかった。MEC療法は一定の治療効果を認めた一方で,治療関連死亡例を認めず,初回治療で完全寛解に至らない急性骨髄性白血病に対して安全に施行可能な救援療法の一つであると考えられた。

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© 2018 一般社団法人 日本血液学会
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