臨床血液
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特集:臨床医学 ―ゲノム医療の深化と今後の展望2019(骨髄系疾患)―
骨髄増殖性腫瘍における遺伝子変異情報の臨床応用
竹中 克斗
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2019 年 60 巻 6 号 p. 610-618

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抄録

骨髄増殖性腫瘍(myeloproliferative neoplasms, MPN)は,真性赤血球増加症,本態性血小板増多症,原発性骨髄線維症が代表的疾患であるが,その病態の中心は,JAK/STATシグナルの恒常的活性化である。JAK2変異,MPL変異,CALR変異は,ドライバー変異とよばれ,JAK2/STATシグナルの活性化により,直接的に病態形成に関わっている。さらに,これらドライバー変異のほかにも,エピゲノム制御分子やRNAスプライシング分子の変異も数多く見いだされている。これらの遺伝子変異情報は,特に,ドライバー変異の解析は,MPNの診断に必須となり,JAK2,MPL,CALR以外の遺伝子変異も,疾患のリスク評価,治療方針の決定に必須の検査項目となりつつある。

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© 2019 一般社団法人 日本血液学会
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