臨床血液
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特集:臨床医学 ―ゲノム医療の深化と今後の展望2019(血小板・凝固・線溶系疾患)―
DIC
—診療の最前線—
朝倉 英策
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2019 年 60 巻 6 号 p. 659-666

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抄録

播種性血管内凝固症候群(DIC)は,基礎疾患の存在下に全身性持続性の著しい凝固活性化をきたし,細小血管内に微小血栓が多発する重篤な病態である。DICは,血栓性微小血管症(TMA)と病態は異なるが,鑑別が困難なことも多い。少なくとも,PTやAPTTなどの凝固検査のみでは鑑別不能である。基礎疾患によりDICの発症機序は異なるが,多くの場合は組織因子が重要な役割を演じている。DIC病型分類は,DICの病態を理解するのみならず,適切な治療法を選択する上でも重要な概念である。厚生省DIC診断基準の不備を修正して,日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版が登場した。今後のDIC診断の中心的な役割を果たすことが期待される。遺伝子学的手法による病態解析から,プロテインC/トロンボモジュリン系や,プラスミノゲンアクチベータインヒビターは,DICの制御や進展に重要な役割を演じていると考えられる。

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© 2019 一般社団法人 日本血液学会
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