臨床血液
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臨床研究
単一施設におけるアザシチジンによる血液学的改善達成時期と生存期間に関する後方視的解析
大原 慎井手 史朗内田 智之井上 盛浩華 見萩原 政夫
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2019 年 60 巻 8 号 p. 897-902

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抄録

当院でアザシチジン(AZA)を投与した,芽球比率30%未満のAML,CMML,MDS全95症例に対し,血液学的改善(HI)達成時期と予後の関係につき解析した。AZA 9サイクル継続し原病増悪もしないがHIも得られないものをstable disease(SD),3サイクル以内にHIが得られたものをearly responder(ER),4から9サイクルまでにHIが得られたものをlate responder(LR),HIが得られず原病増悪や感染症などで9サイクル以内に治療を終了したものをdrop out(DO)と定義した。ER群はLR群,SD群と比し統計学的に有意に生存期間が短かった。ER群の中でHIを喪失した症例は,HIを維持できた症例と比較して有意に生存期間が短縮していた。なお10サイクルを超えてHIを達成した症例を3例認めた。たとえHIが得られなくても,現病増悪や重篤な合併症発生がなくSDを維持しているのであればAZAを継続するのが妥当と考える。

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© 2019 一般社団法人 日本血液学会
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