臨床血液
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症例報告
経気管支肺胞生検で診断できた肺浸潤を伴う急性単球性白血病
原田 尚憲中根 孝彦岡村 浩史南野 智中嶋 康博康 秀男田中 さやか大澤 政彦日野 雅之中前 博久
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2020 年 61 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

65歳女性。2017年10月より抗菌薬不応性の発熱を認め,当院緊急入院となった。入院時白血球54,400/µl(芽球様細胞90%),経皮的動脈血酸素飽和度は97%(酸素3 l/分鼻カニューレ)であった。骨髄検査にて急性単球性白血病と診断,胸部CTで小葉間隔壁肥厚,中枢側優位のスリガラス陰影,左下葉結節影を認め,感染症や心不全合併を考慮し各治療を行うも有効性に乏しく入院後第7病日にTBLBを施行し,白血病肺浸潤と診断,最終的に強化化学療法を行う方針を選択し寛解を得た。急性骨髄性白血病は初発時肺浸潤合併が多い一方でほかの肺合併症との鑑別に苦慮することも少なくないが,実地診療では臨床診断に基づき化学療法の開始が決定されることが多い。今回,生前に病理学的に病態を確認し,良好な経過を得られた貴重な症例と考えられることから,文献的考察を加え報告する。

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© 2020 一般社団法人 日本血液学会
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