臨床血液
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臨床研究
血液疾患患者における末梢挿入式中心静脈カテーテル挿入側の違いによるカテーテル抜去理由および合併症
橋本 由徳細田 利奈小村 裕美田中 孝幸
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2020 年 61 巻 11 号 p. 1570-1576

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抄録

中心静脈カテーテル(CVC)挿入は,血液疾患患者にとって必要不可欠な医療手技である。近年,CVC挿入において末梢挿入式中心静脈カテーテル(PICC)が普及しつつあるが,血液疾患患者において,どちらの上腕が挿入に適しているか十分に検討されていない。我々は,血液疾患患者を対象としてPICCの挿入側によるカテーテル関連合併症の発症頻度を後方視的に解析した。316例の患者に対して計809件のPICCを挿入した。右上腕挿入が515件(63.7%),左上腕挿入が294件(36.3%)であった。挿入群間の直接比較において,両群で挿入時の年齢以外,患者背景に明らかな違いを認めなかった。またPICC抜去理由においても両群で有意差を認めず,カテーテル関連血流感染症の発症は両群で同様かつ低率であった。PICCの挿入側の選択に当たっては,両側の上腕の血管をエコーで確認し,穿刺に適していると思われる側,条件が同等であれば患者が挿入を希望する側を考慮してもよいと考えられる。

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© 2020 一般社団法人 日本血液学会
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