臨床血液
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特集:臨床血液学 ―診断と治療におけるパラダイムシフト2020 (造血幹細胞移植)―
同種造血幹細胞移植の動物モデル
橋本 大吾
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2020 年 61 巻 4 号 p. 369-378

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抄録

同種造血幹細胞移植の動物モデルは,約70年にわたって同種造血幹細胞移植の発展に寄与してきた。こうした動物モデルは,今後も移植の安全性や有効性を向上させるために使用されていくと考えられる。特にマウスモデルでは,遺伝子改変動物や研究試薬が豊富に準備されており,移植後合併症の病態生理の解明や新規治療標的の探索には最適であると考えられる。一方で,サル(non-human primate)を使用したモデルは,臨床の現場で用いられている移植前処置・GVHD予防法・支持療法を使用することができ,遺伝背景もヒトに近い点が有用である。こうしたモデルは,マウスモデルなどで見いだされた新規治療法をヒトに応用する際の,有効性や安全性を検証するために最適である。本稿では,同種造血幹細胞移植の研究で使用される様々な動物モデルを紹介し,その使用法について解説することとする。

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© 2020 一般社団法人 日本血液学会
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