林業経済
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林業・林産業における生産性分析に関する方法論と研究動向(総説論文)
閔 庚鐸
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2010 年 63 巻 9 号 p. 1-15

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抄録

全要素生産性(TFP)は、産業の成長率を決定する主要な要因であるため、林業・林産業においても、その変化の大きさを推計することが重要な研究課題となっている。全要素生産性を分析するアプローチは大きく三つの流れに分かれており、指数法、計量経済分析、マルムクイスト生産性指数がある。各アプローチはそれぞれ長所と短所を有しており、様々な分野で応用されている。本稿は林業・林産業をめぐる生産性分析の国際的な流れに沿いつつ、この分野の研究がいかなる展開を遂げてきたかといった問題をサーベイしたものである。全要素生産性の分析は、林業・林産業が置かれている現況や位置を知らせるのみならず、生産性を向上させる上で必要な政策的な課題に関する情報を提供する。日本の林業・林産業においても生産性分析に関する研究課題が山積しており、これに対する研究が大いに進むことが期待される。

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© 2010 一般財団法人 林業経済研究所
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