本研究では,高校女子新体操選手10 名を対象とし,ジャンプターン動作における1 年間の動作変化について検討した.踏切局面における右足移動速度は0 ~ 80%局面に有意差が認められ,Pre よりもPost の方が高い値を示した(p<0.05).ジャンプ局面では,膝関節角度における50 ~ 90%局面に有意差が認められ,Pre よりもPost の方が屈曲位を示した(p<0.05).股関節角度においては40 ~ 100%局面に有意差が認められ,Pre よりもPost の方が伸展位を示した.前後開脚角度においては60 ~ 100%局面にかけてPre よりもPost の方が有意に高い値を示した(p<0.05).ジャンプターンにおける1 年間の動作変化について,踏切局面における右足移動速度の増加に伴い,ジャンプ局面における前後開脚角度の増加および左股関節の伸展位の維持が可能となり,股関節の可動域が広い開脚姿勢を保つことができるようになることが示唆された.