抄録
接骨院の国際活動としてカンボジア王国にある日本語学校併設柔道場にて,現地視察と柔道クリニック講師を務める機会を得たため,今後の柔道国際活動の一助に向けて報告する.日本語学校では教室内での学習だけではなく,柔道場を活用した発表会などのイベントを行うことで,柔道を通して日本文化に触れるという活動もされているとのことであった.柔道場では日本で柔道指導法を学んだ指導員が,日本とカンボジア王国それぞれの文化を尊重した指導がなされていた.柔道クリニックでは外傷予防に向けて受身の細かなポイントを重視した指導を行い,競技レベルに合わせた大内刈の技術指導も行った.今後も,柔道を通して日本の伝統文化がより広く発信されることを期待し報告を終える.