抄録
本研究の目的は,非レギュラー群の試合出場時間がレギュラー群の約60% 確保された場合における,身体負荷の特徴を縦断的に検討することであった.研究対象者は,大学サッカー部の男子選手18 名で,出場時間に基づきレギュラー群と非レギュラー群に分類した.研究対象者は,以下の測定を行い,結果を分析した:Global Positioning System 測定,身体組成,30m スプリント,プロアジリティテスト,垂直跳び,カウンタームーブメントジャンプ,Yo–Yo Intermittent Recovery Test Level 2(以下,YYIR2),主観的運動強度.その結果,両群ともに30m スプリントとプロアジリティテストは有意に向上し,YYIR2 は有意に低下した.非レギュラー群は主観的運動強度が有意に高かった.結論として,非レギュラー群のトレーニングでの身体負荷をレギュラー群と同程度に確保し,練習試合も含めた試合出場時間がレギュラー群の約62.9%程度であった場合,短時間高強度系のフィジカル指標においては,維持・向上がみられた一方で,間欠的持久力においては低下する可能性がある.さらに負荷調整と合わせて,主観的運動強度について考慮する必要性が示唆された.