Researches in Organic Geochemistry
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第5回有機地球化学シンポジウム(大滝シンポジウム)
オイルシェール中のケロジェンの熱分析
松林 英樹
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1982 年 3 巻 p. 12-16

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抄録

オイルシェールの有機物分析およびケロジェンの元素分析,熱重量,微分熱重量分析を行い,次の結果が得られた。i)有機炭素量は4〜65%であり,抽出性有機物量は0.2〜2.5%であった。)ケロジェンのタイプは大部分がType-I或いはIIに属するが,石炭を夾む様なところではII〜IIIタイプのものも存在する。そして熟成度は低いものと思われる。iii)TG,DTG分析の結果,重量減少量およびピーク温度はType-I,II,IIIの順に大きい。iv)ケロジェン減少速度は見掛け上一次反応であり,その活性化エネルギーはType-I=31kcal/mol,Type-II=14kcal/mol,Type-III=7.4kcal/molである。本報はケロジェンの熱的特性を把握するための研究の第一段階であり,詳細については今後さらに検討する予定である。

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© 1982 日本有機地球化学会
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