2本仕立て1果どりの立体栽培スイカにおいて, 果実肥大期の光合成産物のソース・シンク関係を13Cトレーサー法で調査した. 根への13C-光合成産物の分配は果実肥大期間を通して無着果づる上の葉から行われていたことから, 2本仕立て1果どり栽培では, 果実肥大期の根の活性維持の役割は主として無着果づるが担っているものと考えられた. よって, 果実肥大後期の光合成産物の供給不足による根の活性低下が原因と考えられる生理的急性萎ちょう防止のためには, 着果づるよりも無着果づるの葉面積の確保や受光量の増大をはかる方がより効果が高いと考えられる.