老年社会科学
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介護施設における要介護高齢者への倫理的配慮の現状と課題
── 介護職員と介護実習生に対する調査から ──
横山 さつき
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2015 年 36 巻 4 号 p. 409-422

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抄録

 [目的]介護職員の要介護高齢者に対する倫理的配慮の現状と課題を明らかにし,倫理観の醸成教育に資する.[方法]184施設199人の介護職員に対して,倫理的配慮状況を把握するための6カテゴリー12サブカテゴリー32コードから成る自己評価票を用いての質問紙調査を行った.加えて,76人の介護実習生に対して,実習で体験した倫理的ジレンマを抽出するための自由記述による質問紙調査を行った.[結果]介護実習生の自由記述からは41コードの倫理的ジレンマが抽出され,介護職員の倫理的配慮度が低いにもかかわらず介護実習生がジレンマとして認識していないサブカテゴリーとして「組織的管理による個人情報の保護」「プライバシーに配慮した排泄介助」「同性介護による心理的負担の軽減」が見いだされた.[結論]学習者の倫理性の高いケア実践に対する認識や知識の状況を踏まえたうえで,自己覚知を促し倫理的感性を磨く教育方法を工夫する必要がある.併せて,倫理的配慮のあるケアを遂行し得る高度な専門知識・技術を修得できる教育プログラムを構築する必要がある.

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© 2015 日本老年社会科学会
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