老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
実践・事例報告
在宅要介護高齢者を対象とした最大歩行速度に基づく有効な相対的歩行速度の検討
菱井 修平稲田 拓馬桑岡 慎也久保 晃信
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2016 年 38 巻 1 号 p. 78-83

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抄録

[目的]要介護高齢者において,最大歩行速度に基づく有効な相対的歩行速度について検討することとした.[方法]対象は,在宅要支援・要介護高齢者男女14人(平均年齢75.1±12.7歳)であった.最大歩行速度(MWS)の40%と50%の2つの速度で歩行テストを実施した.評価項目は,HR,SBP,DBP,% HRmax,SpO2,RPE,PCIであった.[結果]換算式から得られた40% MWSは,1.8±0.3METs,53.3±9.4% HRmax,50% MWSは,2.0±0.3METs,56.4±8.4% HRmax強度であり,RPEはそれぞれ11.1±1.9,12.2±1.7であった.[結論]要支援・要介護の低体力高齢者においては,MWSを基準とした40%,50%強度の歩行は,換算した運動強度から,①要支援・要介護の低体力高齢者でも安全に遂行できる歩行速度であること,②換算した運動強度から心肺機能の改善に有効な運動強度である可能性が示唆された.

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© 2016 日本老年社会科学会
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