老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
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高齢者の電子メールおよびインターネット利用に関連する要因
深谷 太郎小林 江里香杉澤 秀博Jersey Liang秋山 弘子
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2016 年 38 巻 3 号 p. 319-328

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抄録

 本研究は,日本の代表性あるサンプルを用い,現在の高齢者の電子メール(以下Eメール)およびインターネット(以下ネット)の利用状況と個人属性や社会関係との関連を探ることを目的とした.

 月1回以上の利用をもって利用と定義したところ,Eメールとネットの利用はそれぞれ33.8%,23.4%であった.

 両者の利用要因を探るため,多変量ロジスティック回帰分析を行ったところ,年齢が若い,就学年数が長い,夫婦年収が500万円以上であるほど,両者を利用していた.性別では男性はネット,女性はEメールの利用が多かった.社会関係については,友人・近隣数が多いとEメールの利用が増え,若年同居者がいるとネットの利用が減っていた.

 メディアの進化や初めて接した年齢の違いなどで,今後も同様の傾向が示されるとは限らないが,Eメールやネットの利用は基本的な個人属性等に依拠する部分が大きい一方で,社会関係も一定の影響を与えていたことが示唆された.

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© 2016 日本老年社会科学会
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