情報教育
Online ISSN : 2434-3463
研究論文
プログラミング導入教育におけるCSアンプラグドの活用
内田 保雄玉城 龍洋大西 淳田辺 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 1 巻 p. 24-32

詳細
抄録

アメリカを始めとしたITの先進国では,プログラミング教育の流れが加速している.たとえば,アメリカでは,オバマ(前)大統領自らがプログラミング教育の必要性を訴え,イギリスなどは義務教育段階からプログラミング教育の必修化などを始めている.一方わが国では,2016年4月に文部科学省が,小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表した.そして,2020年度からの新学習指導要領に教える内容を盛り込むこととなった. このような状況下にあって,情報科学の本質的理解を促す教育手法としてのCSアンプラグドが注目され,活発に研究がなされてきつつある.翻って,我々が高等専門学校で日々担当している授業においても,プログラミングに対する苦手意識を持つ学生の割合は少なくない.過去の学生へのアンケートなどから,導入教育時のアルゴリズム理解の困難さが一つの障壁となっていることが挙げられる.そこで,この論文では,プログラミング導入教育におけるCSアンプラグドの活用方法と実践結果について議論する.

著者関連情報
© 2019 日本情報教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top