抄録
本研究は,日本における男女の差とワークライフバランス,及び仕事の満足度に焦点を当てたものである.先行研究では,女性が家事育児の多くを担い,家庭内での分担が男女平等ではないことが指摘されている.本研究は,男女差が就業形態や仕事の満足度にどのように影響を与えるかを分析することを目的とする.家事育児時間の性別差において,男性よりも女性が家事や育児に多くの時間を費やしていることが示された.配偶者の就業形態の性別差において,男性の配偶者は正社員が多く,女性の配偶者は非正規社員や無職が多いことが示された.仕事満足度と転職満足度の関係において,仕事内容に満足している人は転職にも満足している傾向があり,逆に仕事内容に不満を持つ人は転職にも不満を感じていることが明らかになった.育児休暇の性別差において,男性は育児休暇を取得する割合が低く,女性は比較的高いことが示された.