レギュラトリーサイエンス学会誌
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特集(プログラム医療機器の早期実用化を目指した産官学連携)
プログラム医療機器の研究開発支援について
廣瀨 大也
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2022 年 12 巻 3 号 p. 307-313

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抄録

本稿では,わが国の社会課題の解決に向けて,急速に技術革新が進むデジタル技術を用いたプログラム医療機器の重要性とそれに対する経済産業省の支援策について紹介する.これまで経済産業省では,プログラム医療機器の研究開発に対し,一元的な相談窓口の設置,専門家によるコンサルティング,研究開発補助金の執行,ガイドラインの作成や情報発信を中心に,さまざまな角度で取り組みを進めてきた.今後は,医療現場の業務効率化,働き方改革などを含め,ますますプログラム医療機器の必要性は高まると考える.社会的な価値を踏まえた革新的な医療機器の研究開発が進むよう環境整備に取り組んでいくとともに,新たな医療機器に対する安全性を確保するためのルール整備についても,他省庁や産業界と連携し,取り組む所存である.最後に,プログラム医療機器への期待は,2022年5月に閣議決定がなされた第2期医療機器基本計画において,研究開発支援を強化する医療機器の重点5分野にも現れていることを示し,結論とした.

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© 2022 一般社団法人レギュラトリーサイエンス学会
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