1977 年 16 巻 1 号 p. 30-35
フランス石油化学工業のための技術棊準のうち,今回は,建設規則の前半を抄訳し紹介する.本技術基準は1966年1月のリオン近郊フェザンの大爆発事故の後に作成されたが,この事故の直接原因は例年にない寒波の襲来のあった早朝,LPG球形タンクのサンプル採取管が凍結して閉まらなくなったことにある.従って技術基準の中には寒波による弁類の凍結に対して特別の考慮が払われていて興味深い,またタンクの水張り試験も扱われており,わが国でも少なからず関心のあるところであろう.なお第29条~第31条は防油堤関係であり,本誌15巻3号に既に紹介ずみである.