安全工学
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訓練用シミュレーター 特集
安全人間工学からみたシミュレーター
飯山 雄次
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1983 年 22 巻 6 号 p. 325-332

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抄録

装置化された近代産業の中で,要員の訓練養成は科学的・計画的に行ない,未知の事態に対しても十分な対応ができるようにしておかなければ,安全かつ能率的な操業・生産に重大な不安が残る・訓練用シミュレーターはこの期待に応えるものとして近年関心が高い.しかし,シミュレーターの機能計画は,工学的アプローチからだけではきわめて不十分である。人間一機械系の中の人聞の判断・行動とその変化など,安全人間工学の視、点に立って,その機能計画を定めなければン コストの割には効用の低いものとなる.シミュレー一ター計画にはWhat to Simulateのステップをクリヤした後,技術的にHow to Simulateを考え,システムとしてまとめる必要がある,蓑た,今後はトラブル・シューティングなど,人間に残される高次の行動を支援し訓練するシミュレーターが重要となる.

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© 1983 特定非営利活動法人 安全工学会
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