2015 年 54 巻 4 号 p. 274-280
製品事故においては消費者の誤使用,不注意による事故や,リコール製品を使用し続けることによる重大製品事故が多発している.誤使用・リコール製品等による事故を未然に防止するためには,製品を正しく使用するための注意喚起の徹底や,消費者の製品安全意識の向上を図る取組を強化する必要がある. このため,経済産業省において平成26 年度商取引適正化・製品安全に係る事業(製品安全に係る消費者教育推進事業)として小学校高学年向けのワークブックの作成及びモデル授業を実践した.その結果について,その成果の一部を紹介する.