安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
「気象災害」特集
都市のヒートアイランド現象と猛暑
常松 展充
著者情報
ジャーナル 認証あり

2017 年 56 巻 6 号 p. 430-438

詳細
抄録

東京都心では高温化が著しく,過去100 年間に年平均気温が3.3℃上昇し,最高気温35℃以上となる猛暑の日が増加する傾向にある.こうした状況のもと,都内では熱中症患者数の増加が顕著であり,2010 ~2015 年の統計では区部だけで毎年2 千を超える人が熱中症で救急搬送されている.また,昼間に住居で高齢者が熱中症を発症するケースが多い.このため,高齢化率の高い木造住宅密集地域等において暑熱対策を充実させることが急務となっている. 都市高温化は地表面状態に強く依存することから,緑化や遮熱・保水性舗装化により蓄熱を緩和して地表面から大気へ輸送される熱量を減らす対策が実施されてきた.一方,たとえば区部のオフィス・商業施設街を対象とした暑熱対策では,日除けやドライミストの設置等,コストが比較的安く即効性の高い対策が積極的に導入されるようになっている.

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top