安全工学
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環境・安全・防災のシミュレーション技術 特集(2)
津波漂流物の拡散予測における津波以外の要素の重要性
入江 政安山西 悟史
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2019 年 58 巻 1 号 p. 23-28

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抄録

大きな地震が多発する昨今,災害防除策の事前検討はいよいよ重要である.発災後の陸域を支援するために海側からのアクセスを確保するには,発災後速やかに航路啓開に当たる必要があり,そのためには精確な漂流物予測が必要である.津波の予測計算が平面2 次元で行われるため,漂流物の予測も,それに付随する形で2 次元で計算されることが多い.しかし,漂流物は浮力や形状により浮遊限界時間や沈降速度が異なる.さらに,津波収束後の沿岸域では,河川流入等に起因する密度差や潮汐に流動が支配される.このような,時の経過とともに流れの主要因が変化する場での漂流物予測のため,本研究では,3 次元海洋モデルを用いて,大阪湾での津波漂流物の漂流予測を行い,立地や漂流物の性状,潮流および河川水の流入が及ぼす影響について解析し,それらの考慮の重要性を示す.

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© 2019 特定非営利活動法人 安全工学会
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