本研究では,新型ハンディタイプ接地確認装置の接地検出特性と着火性放電抑制性能を定量的に調べた.ハンディタイプ接地確認装置は,内部のコンデンサ(実測値:1270 pF)と測定対象物体の静電容量の並列接続によって分割される電圧特性を応用したものである.また,本装置の抵抗結合型接触電極(100 M Ω)で発生する着火性放電の抑制性能を調べるために抵抗結合型接触電極を爆発容器に取り付け,プロパンガス雰囲気の下,約180 mJ の強い着火性放電による着火の可否を検討した.その主な結果によると,今回の実験では,測定対象物体の静電容量が11-1270 pF の範囲で接地されていなければ分割された電圧の値,また,接地されていれば零ボルトとなり,容易に接地検出が可能であることが明らかとなった.また,50 M Ω以上の高抵抗であれば着火性放電が抑制された.これは,高抵抗によって放電エネルギーが分散されたことが考えられる.