安全工学
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総説
2024 年能登半島地震で発生した液状化被害の特徴
安田 進
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2024 年 63 巻 3 号 p. 132-135

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抄録

2024 年能登半島地震では広い範囲で地盤の液状化が発生し構造物に被害を与えた . 特に , 内灘町や新 潟市の砂丘内陸側縁辺部では , 液状化しただけでなく緩やかな傾斜地盤が水平方向に流れ出す側方流動が 発生し , 被害を深刻なものした . 住宅は押し出され大きく変形し , 道路は盛り上がって路面が傾斜した . まだ復旧工事前で不明であるが , ライフラインにも甚大な被害が発生していると考えられる . このような 液状化した地盤の水平方向の流動は ,1995 年阪神・淡路大震災の際にも多く発生していた . ただし , こ の場合は埋立地や人工島の岸壁・護岸が海に向かって孕み出し , 背後地盤が奥行 100 m 程度の範囲で流 れだしたタイプのもので , 工場施設や橋梁 , 建物に甚大な被害をもたらしていた . このような地盤の流動 に対する設計方法の確立 , 対策技術の開発が今後さらに必要と考えられる .

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