産業衛生学雑誌
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ソフトウェア技術者のストレス対策(産業・経済変革期の職場のストレス対策の進め方各論4.事業所や職種に応じたストレス対策のポイント)
朝倉 隆司
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2002 年 44 巻 4 号 p. 117-124

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抄録

本論では,これまでの研究のレビューをもとに,ソフトウェア技術者の代表的なストレッサーを10点とりあげ,概説した.同時に,それらの軽減対策を講じるために考慮すべきソフトウェア技術者固有の仕事や組織的な背景要因についても説明した.取りあげたストレッサーは,1)仕事の量的負担,2)時間的切迫,3)仕事の質的負担,4)技術革新の速さと広がり,技術の細分化,5)仕事の自由裁量の低さ,6)キャリア・将来像の未確立,7)仕事から得られる報酬の不足,8)プロジェクト.チームの管理・運営とサポート体制整備の難しさ,9)ユーザーとの関係の難しさ,10)パーソナリティ特性である.最後に,これらを踏まえてストレス対策案を3点に絞り提示した.

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© 2002 公益社団法人 日本産業衛生学会
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