産業衛生学雑誌
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職場における微生物のリスク評価のためのバイオエアロゾル捕集方法および検出方法
石松 維世福田 和正石田尾 徹谷口 初美保利 一
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2006 年 48 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

職場における微生物のリスク評価のためのバイオエアロゾル捕集方法および検出方法:石松維世ほか.産業医科大学産業保健学部第1環境管理学―微生物を含む生物由来の浮遊粒子状物質であるバイオエアロゾルについては,労働環境において室内空気汚染物質としての認識がほとんどなかった.そこで,微生物粒子濃度を迅速に把握し,シック・ビルディング・シンドローム(SBS)などについてリスク評価できる方法として,バイオエアロゾルをろ過捕集し臭化エチジウムによるDNA染色後,落射型蛍光顕微鏡で計測する方法を検討した.その結果,従来法である培養法よりも短時間で測定結果が得られ,また培養では検出されなかった真菌分生子も観察された.さらに,ろ過捕集したバイオエアロゾル試料についてPCRとDNAシークエンスにより遺伝学的解析を行ない,細菌叢解析の有用性も検討した.本方法により,総菌数が問題となるSBSなどについて迅速な対応ができるとともに,バイオエアロゾル構成細菌についても解析できる可能性が示された.(産衛誌2006; 48: 1-6)

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